Fiducia IT AG サブジェクト指向BPM(S-BPM) FIDUCIA社での導入

FIDUCIA AGは銀行や信用組合(Raiffeisenbank)がオーナーでコーポラティブバンキ ングセクターの最大のITパートナーであり、またプライベートバンクやその他企業向けの ITサービス提供者でもある。 銀行業界向けでの45年以上のIT経験を持ち、FIDUC IA社は今や2300人を超える従業員を雇うカールスルーエで最大の従業員数を誇る企業 の一つである。 FIDUCIA社はMetasonic BPM Suiteでビジネスプロセスを最適化 することを決め、先ずは様々な組織での社内ニーズに取組むことにした。

BPMソリューション選択の重要ポイ ントは顧客の要求の変化に迅速、簡単 に対応でき、直ちに導入、導入変更出 来ることであった。現に組織間のイン ターフェースは頻繁に変更され、それ をそのプロセスが動いている間でも簡 単に変更、実施できることが望ましか った。

取組み目標の一つは複雑で時間の掛か る技術とIT部門間の調整作業をも っと短くしてサービスを市場に早く出 すことであった。この目標を達成する ためには先進的なプロセスマネジメン トシステムを採用してプロセス変更を 簡単に、しかも直ちに実務で使えるようにする必要があった。更には、関連 するデータやアプリケーションシステ ムが柔軟に連携出来なければならなか った。これを満足する簡便なシステム 連携機構はまさにMetasonic社が独特 のサブジェクト指向BPM(S-BPM) Suiteで提供している。

最初のプロジェクトとしてFIDUCIA 社はMetasonic Suiteを使って作業指 示を記述し、その通りに作業を遂行す るいわゆるhow-toレベルの改善に取 組んだ。

S-BPMとは何?

ユニークで簡単、柔軟で速い: S-BPM、サブジェクト指向方法論 はBPMマーケットにおいて新たな標 準を作り出そうとしている。 目標は ダイナミックなビジネスアプリケーシ ョンを迅速、簡単に開発し、しかもそ れを既存のITシステムとシームレス に素早く統合することである。 この アプローチが焦点を当てるのはプロセ スの個々の参加者(サブジェクト)の 行動である。 (サブジェクトは人間 でもマシンでもよい)

プロセスを進めるには個々の参加者 が互いにコミュニケーションを取っ て、共同作業をうまく構成し、調整す ることが肝要であり、多くのBPMツ ールが試行しているようなセセンター 集中でのコントロールではもはやうま く機能しない。

初期の状況とその問題

FIDUCIA社が最初に取組んだい わゆるhow-to(作業遂行)レベ ルのプロセスはFIDUCIA社の全 ての社内処理案件が含まれていた。 オーダ処理、コンプライアンスマネジ メント、契約支援、承認プロセス、保 守プロセス等々であった。

しかし、その周辺のプロセスはそれ ぞれの部門で異なる方式で記述されて いたので以下のような問題があった。

  1. 所要作業量と必要性のレベルは別 々に見積もられていた。
  2. プロセスの記述とそのプロセスの ワークフローの間には必ずしも対応し ていなかった。
  3. ワークフロー全体にわたって状況 が見える化されず、プロセスをモニタ リングすることはほとんど不可能であ った。 様々なツールを使って対応す るので工数も掛かり過ぎた。
  4. プロセスコストを評価することが 困難であった。
  5. 内部の処理案件は個々に扱われ て、100以上もの分類棚が使われて いた。
    • プロセスの処理案件をコントロール する統合された仕組みが無かった。
    • それぞれの処理案件の頻度や発生部 門を把握して最適化を図ることは不 可能だった。
    • 処理案件を承認するプロセスに必 須の標準化されたワークフローが無 かった。

導入方法と成果

参加したFIDUCIA社のメンバー の協力で処理案件の分類棚は次第に無 くなってい き、周辺のワークフロー(修正処理含 め)もMetasonic Suiteのモデリング 機能である Metasonic Buildを使ってモデル化さ れていった。

本番オーダーが発行される前に、検 証用のMetasonic Proofを使って、関 係者はプロセス をテストし、修正することが出来た。

最終的にはFIDUCIA社のポー タルには担当者が作業用に使うMetasonic Flow画面 が追加された。 将来的には全ての処 理はこのポー タルを使って行われるようになる計画 だ。

このアプローチの革新的なところ はポータルによって担当者、プロセ ス、ITの互いの最 適な連携が実現することである。処理 案件の基本的なデータは全て含まれて おり、その 後のコミュニケーションワークフロー が最も効率的になるようにその内容が 使われる。 従って処理案件を受け取る人は処理に 必要な情報を自動的にすべて受け取る ので、内容 確認の問合せが削減される。また承認 プロセスのプロセスオーナーも仕事が やり易くなる。なぜならプロセス関係 者はだれでも承認状況やプロセス上の ステータスをリアルタイムで確認する ことが出来るからで、また処理案件の 量をセンターで分析できるので、最適 な対応手段が可能になる。

別の観点で重要なのは初めからプロ セスにコンプライアンス対応の機能が 組み込まれて いることである。全ての処理ステップ は明確に記述されているので、各担 当者はルール に則った処理はどうすればいいか自 ずと理解できる。